· 

【ワインペアリング理論】

少し前に来店された若い男性客。

飲食関係に方だったとは思うのですがこちらから特に詮索もせずにいたら、いきなり質問され「店主さんの考えるペアリングってなんですか?!」とブッコミ系の問いを受けました。

たまにこういうお客様くるんですが、ある意味知識と経験の搾取行為にも取れるので利害関係にない方にはふやかして話すことにしてます。

 

そもそも数値化できることでもなければそれぞれのお店だったりに事情があるので「ズバリ! こうです!」とはいかないです。

個人的にはこの「ペアリング」って言葉もしっくりこないなぁと。

すっかり「マリアージュ」が死語化してしまった。

もっと他にいい例えはないもんだろうか。

あらためてペアリングを考える上で何をポイントにしているかをちょっとグラフ化してみようと(グラフつくるアプリを使ってみたかった)。

 

しかしこれ、良いソムリエの皆さんは真似しちゃいけないやつ・・

それと偉いソムリエさんたちにも叱られるやつ・・

 

料理との相性 25%(低😅)

お客様の嗜好 35%

全体の流れ 15%

意外性 10%

基本 10%

在庫状況 5%

 

こんな感じ。

 

誤解なきように注釈しますが、もちろん基本のカタみたいなものはあります。

料理との相性が最優先事項でなくお客様の好みに合わせる方に軸足置いてます。

というのも。

 

極端な例ですが、寿司屋に行ってアルマヴィヴァ(チリの高くて濃いワイン)飲む方もいるわけですよ。

そういう方に何万円のコース食べてもらって薄ーい酸っぱーいピノノワール出したら料理にあっていても好みには合ってないだろうから、楽しくないですよね。

へんに頭でっかちになってこちらのエゴをゲストに押し付けてしまうのが多いように思えます。

ポイントは「意外性」でしょうか。

さまざまなワインを楽しめるのはペアリングのいいところ。

普段なら飲まないような銘柄を知っていただくいい機会ととらえたいです。